Q:今回、ゲームではありますが、キャラクターを演じられていかがでしたか?

櫻井さん
事前に収録用の参考映像をいただきまして、それを見て改めて随分と時間が経ったなと思いました。ガッシュや清麿の姿を少し眩しく感じながら収録に臨んだのですが、ガッシュ関連の収録や仕事が数年ごとにあるので、アニメシリーズの頃の気持ちや感覚を途切れさせずにいられました。しかも、今回は大谷さんと一緒に収録できて、自分的にはそれがとても大きかったです。楽しかったですね。

大谷さん
私は懐かしかったです。すごい嬉しかった。またガッシュに会えて嬉しかった。

Q.久しぶりに再開したキャラクターに声をかけるとしたら何と言いますか?

大谷さん
私はね、元気だったー?って言いたい。

櫻井さん
同じようなニュアンスですね。久しぶり!とか、少し照れくさいんですけど、そういう素直な言葉をかけたいなと。

大谷さん
ガッシュは、今、新しい漫画も連載しているしお話は続いているけれど、今回はあの頃のガッシュに会えたから、「本当に元気だったー?」って肩をガクガクさせながら聞きたい(笑)

Q.アニメ収録当時のことを覚えていますか?

大谷さん
当時のオーディションのことすごい覚えてます。ものすごい人数のオーディションだったので、結構時間がかかってたのね。待合室で漫画がそこにあって、それまでは資料をもらえないし、セリフもないから会場に行って原稿をいただくのですが、幸か不幸かものすごい待たされたんですよ。だから私、ほぼほぼそこにある漫画読んじゃって、どっぷり世界に入っちゃって、私の中ではあの子がもう降臨してた。結構なところのシーンまで読めちゃってるからオーディション入ったときにシチュエーションもすでにわかってるから、演じやすかったかな。だから何も知らずにその場でどうぞってセリフ渡されてスタジオに入ってたら、あの世界観わかってなかったかもしれない。すっかり世界観が分かった上でのオーディションだったから、待たされていい方向に向かったってのを覚えてます。

櫻井さん
大谷さんと同じく、オーディション会場に大勢いてびっくりした記憶がありますね。自分の番が回ってくるまで時間があったので、用意されていたオーディション用のセリフ以上の作品情報も吸収して臨めたかなと思います。ただ、緊張と興奮で舞い上がってしまってややハイな状態になっていたので、ざっくりとしか覚えてないんですよね。

-たくさんお待たせした理由を今頃言わせていただくと(笑)掛け合いをどうしても聞きたかったんです。最終的にはこの人とこの人の組み合わせを聞きたいよねというのが当時のスタッフの中でありました。

大谷さん
あー、確かに。私、掛け合いで誰と一緒だったかは全然覚えてないんだけど、オーディションが終わった後に、「ちょっと待ってて」って言われたことはありましたね。

Q.アニメ収録当時の思い出として、思い入れのあるシーンなどがあればぜひここで改めて教えてください。

大谷さん
質問の「シーン」とはちょっと違うんだけど。一番面白いなと思ってたのは、私達の身長って清麿&ガッシュと同じででこぼこなんですよ。私に合わせたマイクと櫻井さんに合わせたマイクの高さが本当びっくりするぐらい違うんです。ガッシュと清麿がガンガン喋ってる時はそれぞれの高さのマイクで演じられるんだけど、バトルが繰り広げられて、他のペアも出てくると、1本のマイクで演ることがあって、私が櫻井さんのマイクに入っていくと、ミキサーさんに「それは無理だよ」って言われるけど、「うわー!っていうやられ声はマイク拾いますよね?」って無茶言って。櫻井さんも気を使って、オンマイクにしちゃうと私と櫻井さんの声の距離が合わないから、マイクからちょっと離れてくれてました。だからよく2人で演じてたなって。マイクの位置がえらい高かったなっていう景色を思い出す(笑)その当時ね、全員が入り乱れてやる収録の方法だからこそ、そんなことがあったなという思い出ですね。シーンと関係ないんですけど、すごいそれをよく覚えてる。

Q. 自分やパートナー以外で好きなキャラクターはいますか?理由も教えて欲しいです。

大谷さん
逆に質問しても良いですか?ナオミちゃん出てきます?

-はい(笑)

大谷さん
じゃあ、ナオミちゃんやってみたい。ナオミちゃん最強だったんですよ。なんなら魔物かなと思うくらい。どんな技が使えるのかなーとか、そういうところ興味がある(笑)

櫻井さん
バリー&グスタフのペアが好きでした。バリーって子供なの?って思いましたね(笑)

大谷さん
かっこいいよねぇ。それを言ったら100人も魔物の子っているから、あなたも子供?っていう魔物もたくさんいない?人間基準なら、あなたは父親だよねみたいな魔物、結構いたよね。

櫻井さん
一口に魔物って言っても、見た目もそうですし受ける印象もそうですけど、いろんなタイプがいた方が深みやリアリティが出ますよね。それが作品の醍醐味になっていましたし。たくさん登場したペアの中で、バリー&グスタフが特に印象に残りました。

Q. このゲームでガッシュベルの存在を知る方もいるかもしれません。そんなお客さまにガッシュってこういう作品だよって言うとすれば何と伝えたいですか。

櫻井さん
何だか頼るようでちょっとずるいんですけど、この「永遠の絆の仲間たち」というタイトルがガッシュを表現していると思いました。ここに集約されているなって。絆って扱い方によってはチープな言葉になってしまうのですが、登場キャラクターたちがそれを見事に体現してみせてくれるんですよ。それを体験してもらいたいです。このゲームをプレイしてガッシュベルを知ってもらえたら作品をきちんと理解してもらえるし、何よりきっと好きになってくれるはず。より深く味わいたい人は、ぜひ原作やアニメにも触れてみてください。もしかしたら、絆の意味や仲間の存在の大きさ等、自分にしかわからない思いや考えをまとめてくれるような作品になってくれるかもしれません。

大谷さん
私はね、いろんな要素があるから、一言で言えなくて。優しいって何だろうって考えて。やさしい王様を目指すには優しいだけじゃなくて、強さも身につけなきゃいけないし、人との絆とか、1人だけじゃなくて協力してとか、色々考えちゃいます。だけどそれを一言でって言われると難しいですよね。もう、すっごい笑いに走るとしたならば、「ど根性バトルギャグ成長魔物物語」とかね(笑)あとは、今っぽく時言うならば、魔界の戦いを人間が助けるわけだから、「異文化交流がもたらす、たくさんの人や魔物がどう関わっていくか、そんな物語です」みたいな。今時だと異文化交流など、学校でも習うじゃないですか、見かけじゃなく、お互いわかった上で、自分が何をもらってどう成長するのかみたいな。

Q. 逆に、ずっとガッシュファンでいてくれるお客さまに向けて一言お願いいたします。

櫻井さん
やっぱり自分も作品のファンなんだなって改めて思いました。このエネルギーの塊みたいな作品が好きなんだなって。長いアニメシリーズを経て、そして今新しいガッシュが作られる瞬間に立ち会えているって本当にすごいことで、とても嬉しいです。今回の収録でもっとファンになってしまいました(笑)

大谷さん
本当にそうだよ、私も同じこと考えたもん。この間原画展に行ったときに、たくさんの人がいて、みんなも一つ一つの絵を思い出を紐解くように楽しんでて、嬉しくなりました。1枚の絵に、それだけで泣けちゃうようなパワーがあることを、改めて実感しました。私も大好きな作品なので、新しい物語もぜひ一緒に応援していきましょう。って言いたいなって。

Q. 最後にこのゲームに興味を持ってくださるお客さまに向けて一言お願いいたします。

大谷さん
やってね!(笑)

櫻井さん
あはは、まあそうなっちゃいますよね(笑)

大谷さん
すごいなんか営業色満載でごめんなさい(笑)

大谷さん
そうだ、是非ゲームでお願いしたいことがあるんです(笑)あのね、私やりはじめると終わらなくてのめり込んじゃうから、1回やったら何分間できなくなるみたいなシステムにして欲しい!子供だったらお母さんに怒られてるタイプだなと思いながらも、夜の3時とか4時とかに、あともう1回、あともう1回ってやってる気がする。だから1回やったら今日はこれでおしまい、ってシステムを入れてもらえると、健全な子供たちもできるじゃない?(笑)

-ご意見ありがとうございます(笑)